みなさん、こんにちは。

歯科衛生士の辰巳です。

先日、子どもたちを連れて来院された保護者の方から、このような相談がありました。

「子どもの口臭が気になるんです。兄の口からはにおいはしないのですが、妹の方の口がくさくて・・・」

子どものお口のにおいについて悩んでおられる保護者の方は、実は結構多くいらっしゃいます。

なぜ、子どもに口臭がおこるのでしょうか?

今回は、子どもの口臭についてまとめました。

においが気になるのはいつ?

保護者の方から口臭に関する相談があったとき、私は最初に聞くことがあります。

「においが気になるのは、いつですか?」

お口のにおいがするタイミングによって、原因が異なる場合があるからです。

起床後、においが気になる場合

寝ている間は唾液の分泌量が少なくなるため、起床後に口臭がおこりやすくなります。

また、お口を開けて寝ていると、お口の中が乾燥するため、よけいににおいが強くなります。

お口の中の乾燥が原因でにおいがする場合は、お水を飲んだり、うがいをしたりして、お口の中が潤うとにおいが気にならなくなります。

食後、においが気になる場合

ネギやにんにくなど、においの強い食べ物を食べることによって、口臭が起こることがあります。

これは一時的なものなので、時間が経つと、においはなくなっていきます。

常に、においが気になる場合

常に、においが気になる場合、いくつかの原因が考えられます。

1.お口の清掃状況

お口の中に住み着いている細菌が産生するさまざまなにおい物質がお口のにおいの原因となることがあります。

その中でも主な原因と言われているのが、揮発性硫黄化合物(きはつせいいおいかごうぶつ)です。

お口の中にプラークがたくさんあるほど、揮発性硫黄化合物の濃度も高くなると言われているため、お口の清掃状況は口臭に関係しているといえます。

そのため、歯みがきは毎食後ていねいに行いましょう。

とくに夜寝ている間は唾液の分泌量が少なくなり、よけいに口臭が起こりやすくなるため、寝る前の歯みがきは非常に大切です。

2.口呼吸

口呼吸をするとお口の中が常に乾燥するため、口臭が強くなります。

お口の中が乾燥すると、唾液による自浄作用(食べかすなどを洗い流してお口の中をきれいにする働き)や抗菌作用(むし歯菌や歯周病菌などの細菌が繁殖するのを抑える働き)が弱くなります。

子どもの口臭が気になる場合は、子どものお口があいていないかチェックしましょう。

3.鼻やのどの炎症

鼻やのどに炎症があると、口臭が生じることがあります。

副鼻腔炎や扁桃炎などがあると、お口から膿のにおいがしたり、のどの奥にある膿栓(扁桃に発生する小さい白い塊で、細菌の死がいや食べ物のかすが蓄積したもの)から悪臭がしたりもします。

この場合は、耳鼻咽喉科に受診することをおすすめします。

4.それ以外の影響

ストレスや緊張状態が続くと唾液の分泌量が低下するため、口臭の原因になることがあります。

ストレス以外にも子どもの口臭が続くときには、胃腸など、隠れた病気がないか体調の変化にも気をつけてあげたいですね。

子どもの口臭まとめ

子どもの口臭は、においの強い食べ物などの一時的な影響を除けば、お口の清掃状態や口呼吸が原因のことが多いです。

ていねいな歯磨きや、お口をとじて鼻呼吸をこころがけましょう。

口呼吸の原因として鼻疾患が疑われる場合は、耳鼻咽喉科を受診しましょう。

歯科衛生士 辰巳光世