みなさん、こんにちは。
歯科衛生士の辰巳です。
毎日寒い日が続きますが、皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか?
早いもので、2022年の仕事始めからもう2週間が経ちました。
さわやか歯科には毎日変わらず、多くの子どもたちが元気に来院してくださっています。
お口の機能の課題
さて、最近、保護者の方からの相談で多いと感じるのは、子どものお口の機能に関する課題です。
たとえば、
「いつも口があいているんです。」
「食べるのに時間がかかります。」
などです。他にも、
「よだれが多くてなかなかスタイが外せません。」
「お肉など、かみごたえのあるものや硬いものが噛み切れず、吐き出してしまいます。」
「もうすぐ5歳になるのに、指しゃぶりがやめられません。」
などといった声も、よく聞きます。
これらは、“お口の機能”に関する課題です。
そして、これらの課題はお口の健康だけでなく、歯並びや噛み合わせ、身体の健康、コミュニケーションなどにも影響します。
口腔機能発達不全症とは
そこで、子どものお口の機能の課題を早期に見つけて予防・治療していこうという目的から、2018年に“口腔機能発達不全症”という病名が新設されました。
口腔機能発達不全症とは、15歳未満の子どもで、原因となる病気や障害がないにも関わらず、「呼吸する」「食べる」「話す」機能が十分に発達していない状態をいいます。
お口の機能の発達過程には個人差があり、機能だけでなく、歯の萌出時期や口腔形態の違い、個人の性格や家庭環境による違いなど、さまざまな要因が関係します。
子どもたちは、自分自身のもっている力に加え、さまざまな要因の影響を受けながら、お口の機能を発達させていきます。
そして、この時期にどれだけお口の機能を育てていけるかが、その後の全身やお口の発育の方向性に影響します。

そのため、低年齢のうちからお口の機能をしっかり育てていくことが大切です。
もしかして口腔機能発達不全症かな?と思う場合は、歯科医院で相談してくださいね。
歯科衛生士 辰巳光世

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