さわやか歯科に通う子どもたちには、いつも歯ブラシを持ってきてもらっています。
子どもたちが手鏡を見ながら自分磨きをしている時、どんな風に磨いているのかな?と、こっそり観察したりもしています。
そして、「みがけたよ!」と言って歯ブラシと手鏡を置き、うがいをすませた自信満々のお口の中を見てみると・・・
わぁ、磨き残しがいっぱい!!なんてこともあります笑
磨いているのに磨けていない理由
さて、なぜだと思いますか?
どんな風に磨いていたか、子どもたちの様子を思い返してみると・・・
どうやら、磨いていた場所と、磨いていなかった場所があるようです。
歯ブラシを口に入れ、下の右奥歯~、左奥歯~、上の奥歯~とランダムに磨いていると、
あれ?どこ磨いたっけ??
と、忘れてしまいます。
気が付くと、磨きやすい場所ばかり磨いていたということもあります。
歯磨きの基本:順番を決めて磨く
そこで歯磨きの時に大切なのは、“順番を決めて磨くこと”です。
順番通りに磨くと、全部の歯を磨くことができ、磨き残しが少なくなります。
ポイントは、全部の歯の噛み合わせの溝、歯の側面を、奥から順番に磨くこと。

私の場合は、まず、下の左右の奥歯の溝を磨いてから、下の奥歯の内側に歯ブラシをあて、そのままぐるっと外側も磨いていきます。
そして、上の左右の奥歯の溝を磨いてから、上の奥歯の内側に歯ブラシをあて、そのままぐるっと外側も磨いていきます。
1カ所につき20回ぐらい歯ブラシを動かします。
1番後ろの歯の後ろ側にも、しっかり歯ブラシを当てて磨きます。
全部の歯を磨くのにどのくらい時間がかかるかな?と時間を計ってみると、3分21秒で一通り磨くことができました。
磨く時の順番は?
私の例をお話ししましたが、どこから磨き始めるのがいいか決まりはないので、自分が磨きやすい順番で大丈夫です。
また、汚れが取れたかどうかは確認することができます。
舌で歯をなめた時に、歯がツルッとしていれば汚れは取れているので、歯磨き後に確認してみてくださいね。
“ながら磨き”は、歯磨きから気持ちが逸れてしまい、同じ場所ばかり磨くことにもなりかねません。
長い時間をかけて磨くことよりも、大切なのは、“順番を決めて磨くこと”。
是非実践してくださいね。
歯科衛生士 辰巳光世

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