歯科衛生士 多喜です。
今回は、歯科衛生士 かじぃとのコラボ企画として、“歯ブラシ”をテーマに、お手紙を書きます。
歯科衛生士 かじぃの記事『歯磨きはどうして必要なの?』を読みましたか?
この記事を読んだ人の中にも、「私はしっかり磨いています。」という人がいると思います。
しかし、歯磨きをしているのに、歯科医院で「磨き残しがありますよ。」と言われた経験がある人も多いのではないでしょうか?
何故、歯磨きをしているのに、「磨き残しがある」と言われるのでしょう?
私たちも好きで「磨き残しがあります」と言っている訳ではありません。
むし歯にならないお口を育てるため、腫れている歯ぐきの炎症を落ち着かせるためなど、目的があってお伝えしています。
歯科医院に来る時間より、お家でお口の中を管理する時間の方が長いため、お家でどんな歯磨きをしているか、どんな生活をしているのかなどによって、お口の中の環境が大きく変化していきます。
歯科衛生士 辰巳の記事『子どもの口の中から、原因を考える』に書かれているように、さわやか歯科では、お口の中を診て、原因や理由を考えます。
磨き残しも一緒で、「どうして磨き残しがあるんだろう?」と原因や理由を考えます。
食生活や歯ブラシの種類、歯磨きの仕方など、原因は様々ですが、磨き残しがある理由の1つとして、“歯ブラシの交換時期”があります。
おすすめする歯ブラシの交換時期
あなたが普段使っている歯ブラシは、いつから使っているものですか?
歯ブラシの毛先は広がっていませんか?
歯ブラシの毛先の底に汚れがついていませんか?
よく言われているのが、「毛先が広がったら交換する」だと思います。
目で見て、1番分かりやすい目安です。
毛先の広がった歯ブラシを使った歯磨きでは、プラーク(歯垢)がたくさん残るため、交換をおすすめします。
しかし、私は「毛先が広がった歯ブラシを使用していないか」を確認するのではなく、「1ヶ月に1本、歯ブラシを交換しているか」を確認するようにしています。
私が関わってきた磨き残しがある人の多くは、いつから使っているか分からない歯ブラシ、3ヶ月以上使っている歯ブラシで歯磨きをしている人でした。
「考えたことがない」「気付いたら家族が交換している」「毛先が広がってないから交換していない」などの理由から、交換時期がわからない人もいました。
歯ブラシの毛先が広がっていなくても、歯磨きをする度に毛先は消耗し、今までと同じように歯磨きをしていても、プラーク(歯垢)がどんどん落としにくくなっていきます。
1番簡単に改善できる理由でもあるため、歯ブラシの交換時期を意識してみましょう。
歯磨きが終わった後の歯ブラシcheck
歯磨きをし終わった歯ブラシは、しっかり水で洗って乾燥させていますか?
歯ブラシにネギやお肉などの線維性のものや、歯磨き剤などが残っていないか確認しましょう。
磨いた後の歯ブラシに汚れが残っていると、カビや細菌が繁殖しやすくなります。
汚れが残ったままの歯ブラシで歯を磨くのは、衛生的によくありません。
他にも歯ブラシの交換時期でわかること
1ヶ月待たずに歯ブラシを交換する人は、歯ブラシで力強く磨きすぎてる可能性があります。
また、知覚過敏や歯ぐきが下がっているかもしれないないので、気になる人は歯科医院で相談してみてください。
歯ブラシの交換時期を忘れてしまう時は…
歯ブラシの交換時期を忘れないために、月始め(1日)や第4土曜日など、カレンダーにcheckをしておくのもおすすめです。
まとめ
もし、あなたの磨けていない理由が“歯ブラシの交換時期”だとしたら、ものすごく勿体ないと思いませんか?
1番始めに、簡単にできる、“歯ブラシの交換時期を意識すること”から始めてみませんか?
歯磨きをしていても磨き残しがある理由は他にもあるので、順番にお手紙を書いていく予定です。
お楽しみに
歯科衛生士 多喜 & 歯科衛生士 かじぃ

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