4つのお約束に挑戦する皆さまへ

今回はじめてお手紙を書きます、多喜です。

ついに、お口を育てる“4つのお約束”の最後のお約束である、『食事中のお茶やお水は、食前か食後に』についてです。

突然ですが、『味覚の研究』をしたことがありますか?

味覚だけで、どんな食べ物か判断できるでしょうか?

味覚の研究をしてみよう!

1.りんご、にんじん、玉ねぎ、じゃがいもなど好きな食べ物を、全て同じ1口サイズの大きさで用意する。

2.目を閉じ、鼻をつまんで食べる人、相手のお口の中に食べ物を入れる人を決める。(鼻づまりがある人は無理をせず、目を閉じるだけでもOK)

3.お口に入れただけの時、噛んで飲み込んだ時に、何の食べ物か判断できたかをまとめる。

お互い研究ができるように、交代して試してみましょう。

硬いもの以外でも、軟らかいアイスクリームや飲み物で試しても面白いです。(私が今回使用した食べ物の残りは、カレーになりました。)

私は、わかりませんでした。かなり難しいです。

私がこの研究でわかったことは、目で楽しんで、しっかり噛んで、匂いを感じて、はじめて食べ物の判断ができるということです。

お口に食べ物を入れるだけでは、味や匂いはわかりません。

奥歯でしっかり噛み、味が唾液(つば)に溶けて舌にある味蕾(みらい)というところで味を感じ、はじめて味や匂いがわかります。

美味しくご飯を食べるために、欠かせないことだと思います。

みなさんは、ご飯を食べる時、味や匂いを感じていますか?

お茶やお水で食べ物を流し込んでいませんか?

お口直しのために、お茶やお水を飲むことは問題ありませんが、味わうこと、噛むことを減らしてしまう飲み方はおすすめしません。

しっかり噛んで食べることのメリット

また、食事中のお茶やお水を食前か食後にすることで、

・しっかり噛むことができ、味や匂いを感じる

・しっかり噛むことで、食中毒が起こりにくくなる

・しっかり噛むことで、脳への血流が増し老化を防ぐ

・ゆっくり噛むことで、食べ過ぎを防ぐ

・唾液(つば)がよく出て、消化、栄養の吸収を助け、虫歯予防にもなる

・唾液に含まれるペルオキシダーゼという酵素により、がんの予防になる 

という、良いこともあります。

ぜひ、『食事中のお茶やお水は、食前か食後に』に挑戦してみてください。

お口を育てる“4つのお約束”まとめ

さて、この4つめのお約束以外に、いくつお約束がクリアできましたか?

得意なお約束や、クリアできたお約束を教えてくれると嬉しいです。

最後に、“4つのお約束”をもう1度読み返して見てください。

実は、1つめと3つめ、2つめと4つめのお約束が深く関係していて、さらに4つのお約束が、“なんでも噛めて、むし歯のないお口を育てる”ことにつながっています。

皆さんは、この“4つのお約束”を守るために、たくさんの工夫をしてくれていると思います。

でも、もしどうすれば“4つのお約束”が守れるのかが分からないときは、相談してください。

一緒に考えるお手伝いができたら嬉しいです。

長くなりましたが、どうぞご自愛ください。

多喜より

【参考文献】
1) 柳沢幸江,田沼敦子,『Welcome to かむかむクッキング』,シエン社,2001.
2) マリリン・バーンズ著,左京久代訳,『考える練習をしよう』,晶文社,1985.
3) 西岡一,「咀嚼とがん予防」,『日本咀嚼学会雑誌』1巻1号,25-32頁.
4) 日本歯科医学会「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方」,2018,
<https://www.jads.jp/basic/pdf/document_03.pdf>,2021年1月25日閲覧.
5) MORITA DENTAL PLAZA「ふしぎ・ふしぎ咀嚼と健康~その1~【食中毒の予防は噛むことから】」,2004,<https://www3.dental-plaza.com/archives/8484>,2021年1月15日閲覧.

Special Thanks :北村先生、吉田先生、さわやか歯科Member、この記事を読んでくれた挑戦者を含めたみなさま

さわやか歯科の内観