初めまして、かぱえるです。

私からは、お口を育てる”4つのお約束”の2つ目、『唇を閉じてモグモグ食べる』についてお話しします。

食事中に、クチャクチャと音をたてて食べている方はいませんか?

その音を不快に感じる方も少なくないと思います。

無自覚である人がほとんどで、周囲から指摘されない限り、自ら気付くことは難しいかも知れません。

どうして唇を閉じれないの

食べる時は通常、鼻で呼吸、歯で咀嚼をします。

しかし、口呼吸の人は、食事中も口で呼吸しているため、唇が開けたまま咀嚼することにより、クチャクチャと音が出てしまいます。

背すじが曲がっていて前かがみになっている場合も、唇を閉じて食べにくくなります。

また、一口量が多く、お口の中にたくさん食べ物を含むと、唇を閉じきれなくなり、唇が開いてしまいます。

マナーの上で唇を閉じて食べることは大切ですが、実は、唇を閉じて食べることは、お口の健康や全身の健康を助けてくれることにも繋がるのです。

そこで、唇を閉じてモグモグ食べることのメリットについてお話しします!

唇を閉じて食べることで、唾液が出やすくなる

まず、咀嚼とは食べ物を細かく砕き、消化しやすい形に変える役割のことを言います。

咀嚼をすることで唾液(だえき)の分泌が促進されるのですが、唾液を食事中に多く分泌させるためには、唇を閉じてモグモグ食べることが重要です。

唾液の働きには次のようなものがあります。

1.消化を助ける

唾液に含まれる酵素(アミラーゼ)が、デンプンを分解し、胃で消化しやすい状態にします。
よく噛んで食べることで、食べ物が細かく粉砕され、胃で消化しやすくなります。

2.食べ物を飲み込みやすくする

食べ物と絡まることで食塊をつくり、飲み込みやすくします。

3.お口の中の清潔を保つ

お口の中の食べ物や食べカスを洗い流します。
特に食事中の咀嚼によって、活発に行われます。

4.味を感じやすくする

唾液が舌にある味蕾に味のもととなる物質を運び、食べ物の味を感じることができます。

5.お口の健康を保つ

唾液がお口の中の粘膜に表面に付着し、粘膜の乾燥を防ぎ、化学物質の刺激から粘膜を保護します。
また、唾液に含まれるカルシウムやリンが歯の再石灰化を促進し、歯を修復します。
さらに、食事で酸性になったお口の中を中和します。

6.細菌の働きを抑制する

お口に入ってくる細菌の増殖を抑制または殺菌します。
お口の中に存在する、虫歯菌や歯周病菌だけでなく、体の外から入ってくるウイルスや細菌の働きを抑制します。

『唇を閉じてモグモグ食べる』はコロナウイルス感染予防にも役立つ

食事中に唇が開いていると、食べ物がお口からこぼれやすくなるだけでなく、唾液が飛んでしまいます。

唾液には水分と共にコロナウイルスやインフルエンザウイルスなどのウイルスが含まれていることがあります。

そのため、唇を閉じて食べることで飛沫防止になり、コロナウイルス感染リスクが低下すると考えられています。

参考資料:食事の時間を美味しく楽しむために(日本小児歯科学会)

最後に

唇を閉じてモグモグ食べる』ことは、周りの人の不快感を減らすだけでなく、お口の中の健康や全身の健康を支えてくれます

この機会に、皆さんも『唇を閉じてモグモグ食べる』を意識してみませんか?

歯科衛生士かぱえる